ママ記事 : 読書感想文を書き終えよう!
この時期、世の小、中学生、そしてその保護者を悩ませるのは、読書感想文です。
今回は、
元?中学国語教師としての、読書感想文の書き方
をお教えしたいと思います。
【本選び】
この時期ですと、もう読み終わっている、という方もいらっしゃると思うので、選んでしまった方は来年の参考にしてください。
本の選び方は、以下の方法があります。
①課題図書を選ぶ
中学生ともなると、自分が好きな作家やジャンルが決まってくるのか、課題図書を選ぶ生徒は少なかったです。
校内から市の審査に上げるときは、必ず「各校課題図書◯点、自由図書◯点」と決まっています。
つまり、競争率の低い課題図書を選んで書けば、校内審査を通過する確率は高くなります。是非参考に。
②自分が好きな本を選ぶ
自分が読み慣れている作者や作品を選ぶので、スラスラ読めて、感想文も書きやすい。
ただし、ただ好きな作品を選んでしまう傾向が強いので、本の内容を書いた部分が多くなり、校内審査落ちする可能性が高いかなと思います。
③自分の体験と重ね合わせて本を選ぶ
海外に行ったことがあるなら「海外を旅する登場人物がいる物語」
何かスポーツなど打ち込んでいるなら「その道で活躍する選手の自叙伝」
など。
自分の体験や思いなどをふんだんに盛り込めるので、書きやすく、読書感想文として成立しやすいです。
以上を踏まえて、本を選びましょう。
校内審査突破を狙うのか、
読みやすい本を選ぶのか、
書きやすい本を選ぶのか、
はたまた入選を狙うのか…。
本選びの時点で、戦いは始まっているのです。
【書く前に】
まず、本の内容や自分の考えを整理しましょう。
3色の紙を用意します。折り紙でもいいでしょう。
ピンクには本の内容や心に残った場面を書きます。具体的にはこうです。
緑には、本と同じような体験や、登場人物との共通点などを書きます。
そして黄色には、ピンクや緑の紙の内容を受けて思ったことや感じたことなどを書きます。
重要なのは、黄色の紙を書くときには、もう本には戻らない、ということです。
ピンク、緑の紙だけを見て書きます。
例として書いたので、枚数は少ないですが、実際にはもっとたくさんの短冊になります。ここまでできれば、7割は完成です。あとは原稿用紙に書いていくのみ!
【原稿用紙に書く】
題名は最後に書きましょう。
そして、いよいよ「書き出し」です。
この一文を考えることに時間を割きましょう。
中学国語教師だった私は、多いときには200人前後の作文を読みます。(読書感想文以外の作文を課題にしているときは、400近くの作品を読みます)
考えてもみてください。それだけ多数の作文を読むのに、ふつう〜〜〜の書き出しでは、すらーっと流し読みされて終わりになる可能性もあります。
書き出しはインパクト重視!
わかりやすいのは、「」カギカッコスタートですね。
あとは、書いた短冊を膨らませながら、並び替えつつ、書き上げていきます。ピンクは少なく、緑が多くなるように書くといいです。
最後に、作文に合う題名を付けましょう♪
題名もインパクト重視です!!
【おわりに】
今回の書き方指導は、あくまでも「宿題としての読書感想文を書き上げる」という前提のものです。
私が行っていた実践と、パパが行っていた実践、そして当時参考にしていた文献をまとめたような内容になっています。
書き方がわからなくて困っていらっしゃる方は、是非参考にしてください。
夏休みも折り返しでしょうか?
残りの時間もステキにお過ごしください(๑>◡<๑)