ママ記事 : 子どもと向き合うって?
「子どもたちに何かあったらすぐに話してほしいので、親身になっているのですが、何をしても怒らない先生と認識され、ナメられてしまうことがあり、自分の振る舞いに悩んでいます」
質問箱に、こんな質問が寄せられました。
子どもたちのことを真剣に考え、一生懸命向き合っていらっしゃる先生なんだろうな、という印象を受けました。
今回は、この質問者さんからのお悩みを軸に記事を書こうと思います。
【私の教師歴】
1年目〜3年目
・いきなり中学1年生の担任。かなり落ち着いた学校。3年まで持ち上がり。
・1、2年目は女子テニス部副顧問。3年目は女子卓球部顧問。市内優勝。(完全に外部コーチのおかげ)
4年目
・県下有数の生徒指導困難校に配属。担任外。女子卓球部顧問。
(荒れ方は想像を絶すると思いますよ 笑)
5、6年目
・結婚するのを機に、管外へ異動。1年担任を2回。教育実習生指導(学級)、初任者指導(教科)も行う。
【子どもと向き合うって?】
それはそれは大変です。中学生は思春期。黙っていても反抗期を迎えます。
まして、学校生活は集団。同じように反抗期を迎える仲間がたくさんいるんですから!
その集団を、いかに悪い方へ崩さず、学校生活を維持させるかが重要になってきますよね。
私の初任校3年間は、とても恵まれていました。頼りになる先輩方、とても素直な子どもたち。 それでも私は、
「どうやったら子どもたちにバカにされないでいられるかな」
と、必死になって考えていました。
当時の私は身長146センチ、23歳。
小柄で若く、中学生にとっては近所のお姉さん的存在止まりになる要素を十分持っていました。
そこでいろいろ情報を集めていくうちに出会ったのが、
「黄金の3日間」
という言葉です。
当時最盛期だったと思われるTOSSの、有名な言葉です。
スタートが大事。
そこで1年の担任をしたときに、保護者もいる教室で、自分がどんなクラスにしたいか、思いをしっかり伝えました。特に、
- いじめは絶対に許さない
- 自他を傷つける行為は厳しく対処する(前者は場合による)
- 思いやりのある子どもに育てたい
という点を伝えました。
子どもたちにも保護者にも、自分の考えをしっかり伝えることが大切です。
黄金の3日間でクラスのルール、学級経営方針を伝えるのです。
…といっても、もちろん初任の私はルール作りまでは徹底できませんでしたが…
とにかく、自分の中のラインを、保護者にも子どもにも、早いうちにしっかりと伝えるのです。
質問者さんも、2学期からでも遅くないでしょう。
学級通信などで保護者に、学活などで子どもたちに、改めてしっかりと話をすると良いと思います。
優しい先生 = 信頼される先生
ではありません。
親身になるだけでは、子どもはついてきません。
「◯◯先生、厳しいけど、オレは好きだな。…というか、結構みんな好きだよね。ちゃんと怒ってくれるもん」
ある生徒の言葉。生徒指導担当の厳しい先生のことを言っていました。
子どもたちは、優しいだけの先生を望んでいるのではありません。
いざというときに、しっかりと指導してくれる先生
を求めています。だからこそ、いざというときにはきちんと指導をしなければいけないと、私は思います。
繰り返しますが、そのラインを子どもたちにもしっかりと伝えてください。
行き当たりバッタリで指導しても、反発されるだけです。
【おわりに】
先程の生徒の言葉を胸に、2校目、3校目も乗り切りました。
特に2校目は、心折れそうになったこともありましたが、生徒理解は教育の要であると思っていたので、自分もがむしゃらにやっていたと思います。
女子生徒に胸ぐら掴まれたこともありますよ 笑
それでも私たちに話をしてくれるまでになりました。
若さは武器です。若いだけで子どもたちは寄ってきます。だからこそ、指導ラインをしっかりもち、子どもたちとの信頼関係を築いてくださいね。
余談です。質問にもありましたが、「何かあったら話してもらう」のも大切ですが、全てを負うと大変です。先生たちはみんな仲間。自分でなくても、たまには他の先生に聞いてもらってもいいんだと思います。
そろそろ2学期も始まりますね。2学期は長いです。いいスタートが切れるといいですね!